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タイトル | 吸血鬼のおしごと7 |
| 著者 | 鈴木鈴 | |
| イラスト | 片瀬優 | |
| 出版 | 電撃 | |
| 発売日 | 2004年9月 |
| 執筆者:jade | 評価:C |
| 前巻から約10ヶ月ぶりとなるシリーズ最終巻。 長い間発売を心待ちにしていたのですが正直期待外れでした。 主要人物を殺すという最も涙を誘う展開を持ってきた直後の巻ということでそれを上回る感動を与えるのは難しいと考えていたので過剰な期待はしていなかったのですが、下方修正した期待さえも下回るとは思ってませんでした。文章表現は稚拙でも構想力は優れていると高く評価していたんですけどねぇ… ページの大部分を割き、これでもかというくらい規模や展開を大胆にした戦闘シーンから臨場感がまったく伝わってこなかったことも致命的なんですがそれ以上に拙かったのはラストの後味の悪さ。結局敵・味方含めて主要人物の誰一人として幸せになれなかったわけですからね。もちろんバッドエンドも一つの結末と言えますし、むしろそういう終わり方は大好きなんですが、バッドエンドは受け手に対するメッセージが込められて初めて生きてくると思うんですよ。それがこの物語にはまるで見えてこない。レレナの成長物語と捉えるにしても、その代償に失ったものの方が得たものよりも遥かに大きすぎてそのように主張するのは難しいですしね。 この辺のビジョンが見えない安易なラストによって作者の力量不足が見事に露見してしまったなと思いました。 もう一つ納得がいかないのはメインヒロインであるレレナの扱いの酷さ。今回レレナは亮史から常に蔑ろにされていて舞ほど大切にされていないように思えます。 そのためレレナに犠牲に見合う対価があるとはどうしても感じられないんですよ。確かにヒロインよりもサブキャラにより魅力を感じる作品は多々あります。しかしこの物語においてレレナは戦いの発端となった重要な人物。戦う動機付けになるほどの魅力がないと彼女を守るために傷つき、あるいは死んでいった者たちが報われないと感じてしまうんですよ。 戦闘描写にかまけて最も重要な要素であるヒロインの魅力を描ききれなかったこと。そこがこの作品を良作の域まで押し上げることが出来なかった最大の要因でしょう。魅力的なキャラと設定だっただけに残念でなりません。 いっそのこと舞を最後まで前面に押し出していたらまた違った結果になったような気がします。 |
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